新型コロナウイルスの影響で4年ぶりとなる「第40回上越市ファミリー綱引大会」が2023年10月15日、新潟県上越市下門前のリージョンプラザ上越インドアスタジアムで開かれた。小学校区などで構成した25チームが出場し、地域一丸となって熱戦を繰り広げた。
地域の協調や市民の体力づくりが目的の大会。コロナ禍以前は11月に行われていたが、密集を避けるため屋外での実施も見込み、開催時期を早めた。感染症の5類移行を受け、例年通り屋内で行われた。出場は2019年の前回大会より10チームほど少なかった。
チームは町内会や小学校区単位の小学生から60歳以上までの男女15人で編成する。試合は1セット15秒で、3セットマッチの2セット先取制。8ブロックに分かれて予選を行い、各ブロックの上位2チームが決勝トーナメントに進出した。
チームでそろいのTシャツやはちまきを身に着けて一致団結。緊張感漂う中、試合開始の合図で選手は上体を反らして懸命に綱を引き、応援団は「頑張れ」「気合いで引け」など声援を会場に響かせていた。
決勝戦は前回大会で優勝した「津有北部地区スポーツクラブ」と、準優勝チームを出した大和地区の「大和【1号】」が対戦した。津有北部地区スポーツクラブが先制を許すも、残り2セットを勝ち取って優勝し、大会2連覇を果たした。
津有北部地区スポーツクラブ監督兼選手の永井雄蔵さん(70)は「(4年ぶりで)選手の年齢も上がったけれど、技術力も上がった。勝敗が決まるスタートのテクニックと、最後は気持ちを一つに引いて気合いで勝てた」と喜びを語った。
また予選と決勝トーナメントの間にはレクリエーション競技として、じゃんけんの勝敗で走る距離が変わる「じゃんけんリレー」も行われ、参加20チーム中「上中田C」が1位になった。