「第18回越後・謙信SAKEまつり」の開催に合わせ、日本郵便信越支社は2023年10月10日から、上越地域の地酒のラベルをデザインしたオリジナルフレーム切手2種を販売する。それぞれ600シート限定で、新潟県上越地域3市などの郵便局のほか、15日からはオンラインでも購入できる。
祭りは新型コロナウイルスの影響で縮小開催が続いていたが、今年は4年ぶりに制限なしで21、22日に開かれる。切手を通して祭りや地域の魅力をPRしようと企画し、県酒造組合高田支部の協力を得て実現した。
フレーム切手は上杉謙信にちなみ「義」と「龍」の2種類を制作。シールタイプで、1シートに84円切手10枚がセットになっている。切手には同支部管内にある15酒蔵をはじめ、ワイナリーやクラフトビール醸造所の代表銘柄、祭り限定酒「車懸(くるまがかり)」のラベルを採用。台紙には馬に乗る謙信のシルエットを義は金色、龍は銀色でデザインした。
地酒のラベルがプリントされた切手の見本(日本郵便信越支社提供)
企画発案者で切手のコレクションが趣味だという、妙高高原郵便局の川上裕介さん(33)によると、金と銀の色合いで高級感を意識し、台紙の絵柄が2種つながるようデザインにこだわったという。「2シートつなげられるのはめずらしいと思うので、ぜひセットで購入し、飾ってもらえたら」と話している。
3日には贈呈式が行われ、完成した切手が同支部に贈られた。日本郵便上越地区連絡会の本山司統括局長は「コロナ禍で酒類も苦戦を強いられたと聞いている。手紙文化も薄れつつあるので、一緒になって盛り上がっていければうれしい」とあいさつした。
同支部の八木崇博副支部長は「身近な切手のデザインにラベルを使用し、祭りだけでなく地酒文化を発信していただけてありがたい。記念品としての購入はもちろん、手紙を送る中でさりげなくPRしていただければ」と話した。
価格は1シート1330円。上越、妙高、糸魚川の3市と、十日町市の一部の郵便局計94局と、15日からは日本郵便ウェブサイトの「郵便局のネットショップ」でも購入できる。それぞれ600シート販売のうち、ネット販売分は100シートずつ。祭り会場での販売もあるが、数に限りがある。
問い合わせは日本郵便信越支社026-231-2368。