上越市で2件のオレオレ詐欺被害 現金計200万円だまし取られる

上越警察署によると2023年8月9日までに、新潟県上越市に住む70代夫妻と80代女性が特殊詐欺(オレオレ詐欺)被害に遭った。被害額は現金計200万円。

息子かたる男から「不倫の慰謝料必要」

70代夫妻宅には2日午後4時頃、息子をかたる男から「喉を痛めた。病院でこれから診察を受ける」と連絡があり、その後再び電話で「会社の事務の女性と不倫をして妊娠させてしまった。相手には夫がいて慰謝料で400万円が必要」などと言われた。夫が「100万円なら用意できる」と答えると、男から「100万円は50万円ずつ下ろすように。銀行の人に聞かれたら、お盆で家族が集まるからと言えば分かってくれる」と指示された。

翌3日、息子をかたる男から駅近くの駐車場まで現金を持ってきてほしいという連絡があり、同日午前10時50分頃、夫妻は待ち合わせ場所で会った弁護士を名乗る男に現金100万円を手渡した。その後連絡が途絶えたことから、息子の携帯電話に連絡をして被害に気付いた。

「仕事のお金入ったかばん盗まれた」

80代女性宅には7日午前、おいになりすました男から「仕事のお金500万円が入ったかばんを盗まれてしまった。400万円は用意できたが、残りの100万円をどうにかできないか。知り合いの子供が行くのでお金を渡してほしい」などと電話があった。同日午後2時30分頃、女性は自宅近くの待ち合わせ場所で会った男に現金100万円を手渡した。女性から事情を聞いた家族がおいに連絡し、詐欺と分かった。

同署では「示談金や会社のお金だとしても、その日のうちに必要と言われたら詐欺を疑ってほしい」と注意を呼び掛けている。