「内閣サイバーセキュリティセンター」などかたり160万円だまし取る 上越市60代男性が詐欺被害

妙高警察署は2023年7月27日、上越市の60代男性から特殊詐欺(架空料金請求詐欺)被害の届け出を受理した。被害額は現金160万円。

同署によると7月15日頃から20日までの間、男性の携帯電話に、実在する金融会社や内閣サイバーセキュリティセンターを名乗る男から電話があり、「あなたの携帯電話がハッキングされた。他人に迷惑がかかっているので補償金を払ってください」「ハッキングで被害を受けた人がいるが、弁護士が仲介に入ったので保険料名目で50万円、弁護士費用としてさらに50万円を払ってもらいたい」と言われた。男性は指示されるがまま、17日から20日までに4回にわたってATMで現金を振り込み、合計160万円をだまし取られた。

その後25日、不足分の保険料があるとしてさらに230万円を送金するように言われ、26日に宅配便で送金。不審に思った男性が27日に同署に相談したことから詐欺だと分かり、送金した230万円は配達前だったため無事だった。

同署は「公的機関や金融機関を名乗ってATMに行かせる電話は詐欺。警察や家族に必ず相談して」と注意を呼び掛けている。