上越きのこ同好会が発足 初回活動に20人参加 会員募集中

キノコ愛好家による「上越きのこ同好会」がこのほど発足し、初の活動となる観察同定会が2023年7月8日、新潟県妙高市の斐太歴史の里で開かれた。約20人が集まり、キノコの採取や鑑定を行い、交流しながら知識を深めた。

林を散策してキノコを採取する参加者

県内のキノコ同好会は、新潟や魚沼、柏崎など各地に存在するが、上越地域3市には長らく存在しなかった。各地の同好会に所属する上越の会員からの要望もあり、新潟や魚沼などに所属する上越市寺町1の関矢等さん(68)が事務局となって、「魚沼きのこの会」のサポートを受け発足した。

活動初回のこの日は、上越市を中心に、糸魚川市や富山市などから参加があった。湿地帯や池のある広葉落葉樹林を各自が散策してキノコを採取。1時間ほどで約60種類のキノコが集まり、日本菌学会会員で上越きのこ同好会会長を務める十日町市松之山の滝沢博さん(75)が鑑定した。

集まったキノコを鑑定し種類ごとに並べた

滝沢さんは、キノコの色や形、模様だけでなく、硬さや匂い、変色のスピードなどから、参加者と議論を交えて種類を特定。食用のアイタケやチチタケ、ムラサキヤマドリタケのほか、毒のあるヘビキノコモドキや猛毒のアケボノドクツルタケなどもあった。

父親と妹と参加した上越市立大和小5年の男子児童(11)は、県内三つの同好会にも所属し、キノコの乾燥時間を調べた自由研究が県内のコンクールで表彰を受けたこともある“キノコ博士”。「近くで(活動)できるのでうれしい」と同好会設立を喜び、「今年は暑い日が続いたから去年よりキノコが少ない。キノコは色んな種類や色、形があり、奇麗なものもあって、(探求に)終わりがない」と魅力を語った。

キノコをじっくり観察する児童

事務局の関矢さんは「やっと上越に同好会が出来た。キノコを通して友好を深めて、楽しい会になれば」と話している。

次回は9月30日に笹ヶ峰で活動予定。会員募集中。ホームページで活動の詳細を発信している。

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