えちごトキめき鉄道が“着る急行券”発売 全国初「Tシャツ」が切符に 

新潟県上越市のえちごトキめき鉄道は、全国で初めてTシャツが切符になった「夏休み! 急行券Tシャツ」を発売した。2023年7月22日〜9月10日の間、着用することで何度でも同社の観光急行の急行券として利用できる。6月17日から始まった受注販売の申し込みも好評で、同社は「この夏は急行券Tシャツを着て、観光急行をお楽しみください」と話している。

切符として使える「急行券Tシャツ」

観光急行は、製造から50年を経た現役最後の旧国鉄急行形電車455系と413系で運行する昔懐かしい列車。同社のリゾート列車「雪月花」よりも低価格で気軽に楽しめる観光列車として、2021年から土日曜、祝日を中心に、主に日本海ひすいラインの直江津―市振間を運行している。乗車券のほかに500円の急行券が必要で、普段は国鉄時代を感じる硬券で販売されている。

えちごトキめき鉄道の観光急行

今回発売した急行券Tシャツの価格は1枚6000円。同社で販売しているオリジナルグッスのTシャツはおおむね3000円のため、Tシャツ代を除くと約50日間に5回乗車すると元が取れる計算だ。

色は観光急行の国鉄急行色に合わせたエンジ色で、胸の部分には「観光急行列車運転日に限り有効 6000円」などと急行券をデザイン。サイズはM〜4Lの5種類(一般販売はM〜3L)。利用する場合は、着用して改札の駅員や車内を回る車掌に見せる。夜行急行などの特別企画運行では利用不可。

改札では駅員に着用した急行券Tシャツを見せる

受注販売は6月30日まで、ヤフーショッピング内「えちごトキめき鉄道公式ショップ」で受け付けている。7月22日〜9月10日はネットと直江津D51レールパークで一般販売も行うが、数に限りがあるため受注販売が確実に入手可能という。

同社経営企画課の山田直哉さんは「切符が紙ではない大変珍しい商品で、急行券Tシャツを着て改札を通るという非日常を体験してほしい」と話している。

関連記事