上越市がエサ代高騰で経営悪化の畜産農家を支援

新潟県上越市はエサ代の高騰で厳しい経営が続く畜産農家に対し、1頭当たり最大7万2000円の飼料代の補助を行う。事業費約2700万円の補正予算案を、2023年6月6日から開かれる市議会6月定例会に提案する。

国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用する。対象は乳用牛や肉用牛を育てる畜産農家で、価格高騰を受けた国の補塡(ほてん)制度がない牧草などの「粗飼料」の経費として支援する。

交付額は1頭当たり乳牛が7万2000円、肉牛は繁殖牛が4万4000円、肥育牛が1万9000円。同市内では3月1日現在、乳牛は8戸で143頭、肉牛(繁殖・肥育)は14戸で543頭が飼育されている。

畜産飼料は大部分を輸入に頼っている。ロシアのウクライナ侵攻による物流の混乱や円安などの影響で輸入飼料は大幅に値上がりし、畜産農家の経営は危機的状況にあるとして、JAえちご上越と同JAの酪農部会、肉用牛部会は先月、飼料代の補助などを求める陳情書を上越市の中川幹太市長に提出していた。

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