ゴーヤのグリーンカーテンで温暖化対策呼び掛け 上越市で「にいがた緑の陣」出陣式

温室効果ガスの削減に向け、新潟県内の自治体がゴーヤのグリーンカーテン育成や広報活動などの取り組みを競い合う「にいがた緑の陣」の出陣式が2023年5月10日、上越市本城町の高田城址公園オーレンプラザで開かれた。昨年優勝した同市をはじめ9市町が集まり、地球温暖化対策推進への意気込みを語るなど思いを一つにして健闘を誓った。

9市町が健闘を誓い勝どきを上げた出陣式

緑の陣は県と県地球温暖化防止活動推進センターが「2050新潟カーボンゼロチャレンジ」の一環で昨年から開催している。グリーンカーテンの普及を通して温暖化対策への関心を高めてもらおうと、参加自治体は10月末までの期間中、公共施設などでのゴーヤの栽培のほか、住民向けの学習会やイベントなどを実施。取り組みに応じて得られるポイントの合計を競う。

今年は昨年参加した上越、加茂、三条、新発田、村上の5市に加え、新たに4市町が参戦。キックオフイベントの出陣式は、昨年優勝を飾った上越市を会場に行われた。

あいさつに立った同センターの米田和広センター長は「ゴーヤを通して住民を温暖化対策の推進に巻き込んでいただけるよう、様々な工夫をお願いしたい。県内全域で取り組みが広がるよう一緒になって楽しく頑張りましょう」と呼び掛けた。

優勝旗を返還する石黒課長

上越市環境政策課の石黒厚雄課長が優勝旗を返還し、各市町が活動方針や決意を述べた後、県立高田農業高校など県内の高校生らが育てたゴーヤの苗が20本ずつ進呈された。

高校生からゴーヤの苗が手渡された

同市ではオーレンプラザ、市春日謙信交流館、市立高志小学校の3か所でゴーヤを育てるほか、市民対象の環境学習会などの啓発イベント、ホームページやSNSでの広報を行うという。石黒課長は3月に「ゼロカーボンシティ宣言」を行ったことに触れながら「脱炭素プロジェクトの啓発やイベントを通した温暖化防止の呼び掛けに力を入れ、連覇の栄誉を勝ち取りたい」と意気込みを語った。

各市町の活動状況は緑の陣公式サイトで随時更新される。

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