新潟県上越市の津有地区周辺で2015年5月14日午前6時前後に、イノシシの目撃が相次いだ。現場は住宅地で近隣に小学校や保育園があることなどから、上越警察署や上越市がパトロールを行ったほか、近隣住民に注意を呼び掛けた。イノシシによる人的、物的被害はなかった。
同署などによると、目撃されたのは体長約60~80cmのイノシシ1頭。午前5時30分頃に戸野目古新田の田んぼ、同6時過ぎに戸野目の作業服店裏側などで住民らが目撃し、通報したという。
目撃現場の近くには市立戸野目小があり、児童の登校時間に合わせて警察や市がパトロールを実施し、児童の安全を見守った。
同小では市からの連絡を受け、担任がイノシシ発見時の注意事項を児童たちに伝えた。早朝以降、イノシシの目撃情報がなかったため、5年生が総合学習で実施する「田植え」は予定通り実施された。
市環境保全課によると市内で今年に入って目撃されたイノシシは5件。村山斉課長は「今後も注意喚起を行っていく。イノシシを見つけても近づかないで。もし傘を持っていたら傘を広げるなどし、自分の身を守ってほしい」と話している。