上越市で高齢者の新型コロナワクチン接種始まる 村山市長も接種

新潟県上越市で2021年5月10日、新型コロナウイルスワクチンの一般高齢者への接種が始まった。集団接種会場である同市新光町1の「上越休日・夜間診療所」では初日に約230人が接種を受け、体調が悪化する人もおらずスムーズに進められた。また、市民のワクチンに対する不安を払しょくしようと、村山秀幸市長(72)が初めに接種を受けた。

集団接種会場で受付をする市民(上越市提供)
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同市では、65歳以上の高齢者約6万1500人のうち、福祉施設に入所する約5000人に4月21日から接種を開始。接種を希望するほかの一般高齢者は、医療機関での個別接種か公共施設などでの集団接種を受けることができ、個別、集団ともに10日に始まった。

集団接種は平日会場の上越休日・夜間診療所のほか、土日会場が8か所あり、居住地域ごとに会場と時間が市から割り振られる。10日は春日区の高齢者が対象となり、15分ごとに指定された受付時間に合わせ、順次会場に訪れた。会場では市職員や医師、看護師など約20人態勢で対応し、問診や接種、接種済みの証明書交付などを行った。

接種後の経過観察をする市民(上越市提供)
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この日最初に接種を受けた村山市長は「最初にちくっとした後、筋肉に入るときにまたちくっとした」と感想を話し、痛みはインフルエンザの予防接種と「ほぼ変わらない」と語った。「副反応への不安もあると思うが、安全性は普遍的に認められている。接種したい人には早く接種が終わるよう取り組み、感染対策につながれば」と期待を込めた。

接種を受ける村山市長(左)
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市のワクチン接種事務室では「接種券と保険証などの身分証明書、事前に記入した予診票を忘れず、スムーズに接種を受けられるよう半袖を着込んで来ていただけたら」と呼び掛けている。

土日会場での集団接種は22日から始まり、高齢者の接種は7月中旬までに完了する見込み。

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