上越海上保安署によると2021年10月25日午後4時過ぎ、新潟県上越市の直江津港内で、釣りをしていた男性2人が乗るプレジャーモーターボートが転覆する事故が発生した。2人は海に投げ出され、同4時48分に救助された。いずれもけがはなかった。
同署によると同日午後3時頃、いずれも群馬県在住の公務員の男性(48)と会社員の男性(29)は、釣りのため黒井浜からプレジャーモーターボート「ROSE360」(長さ約2.9m、幅約1.3m)で出港した。同3時半頃から直江津港内でいかりを下ろして釣りをしていたところ、急な強風で船内に波が打ち込み浸水し、出港場所に戻ろうといかりを上げて航行するもさらに浸水してバランスを崩し、転覆した。
救命胴衣を着用していた2人は、船につかまりながら海に浮いた状態で午後4時14分に118番通報し、救助を求めた。2人は同署から救助要請を受けた水難救済会の漁船「光信丸」により無事救助された。転覆したボートは同署の巡視艇「たつぎり」がえい航した。
転覆場所は上越火力発電所から780mの沖合。当時は曇りで、南の風8m、波の高さは0.5m、海水温度は21度だった。