新年は「アマビエちんころ」で疫病退散を 上越市大町5の「四・九の朝市」で販売

新年は「アマビエちんころ」を飾って疫病退散を――。うるち米の粉を使った縁起物の細工菓子「ちんころ」に、疫病を払うとされ今年話題となった妖怪アマビエが登場し、新潟県上越市大町4、5の朝市「四・九の市」で2020年12月29日と2021年1月9日に販売される。

12月29日と1月9日に販売される「アマビエちんころ」
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ちんころは、えとなどの動物をかたどった高さ3、4cmの小正月の縁起物で、その年の豊作や家内安全、安産などを願い飾られる。飾っておく間に、ひび割れが多くできるほど縁起が良いとされている。

朝市での販売は、大町5の有志などでつくる「プロジェクト雁木oomatiイー」が企画した。同グループは、今年で開設100年を迎えた四・九の市が年を追うごとに出店者や人出が減少しているため、活性化しようと結成した。「イー」は「ひ、ふ、み」という日本古来の大和言葉の数の数え方で5丁目の五を「い」と読むことから名付けた。

ちんころ販売は、12月29日と1月9日の午前8時から正午まで、大町5の秋山商店隣で販売する。両日とも当日販売分もあるが、事前に予約を受け付けている。29日の予約分は完売した。

小浜屋菓子店のちんころ
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ちんころは市内で唯一、ちんころを作り続けている同市吉川区の「小浜屋菓子店」が作る。新年の新型コロナウイルスの収束を願った「アマビエちんころ」は、ピンクの髪の毛、水色の胴体、ひし形の黄色い口ばしが特徴だ。

えとやタコ、鳥、さるぼぼなどの定番のちんころ4個とアマビエちんころ1個を合わせた5個セットで1300円(税込み)。定番は何が入るかはお楽しみという。ちんころの入った箱は、新春にふさわしい台座になる。同時に2Lサイズで額装したアマビエのイラスト(税込み1000円)も販売する。

プロジェクト雁木oomatiⅤ代表の宮川礼子さん(41)は「お正月はコロナの厄除けの意味を込めて、ちんころを飾ってみては」と話している。

当日販売はなくなり次第終了するため、予約がお薦め。数に限りがあり、早めの予約を呼び掛けている。四・九の市での受け取りが難しい場合は応相談。予約は宮川さん 090-5432-2072

ちらし
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販売場所の上越市大町5の秋山商店隣の場所