新潟県上越市の高田公園内に立つ調査木のソメイヨシノが2020年3月27日開花した。4月1日に開幕する「第95回高田城址公園観桜会」を主催する上越観光コンベンション協会などが発表した。昨年より6日、平年に比べ12日早い。なお、3月27日の開花は高田での観測史上最も早く、これまでの3月30日より3日早まった。
同日午後1時30分過ぎ、同協会のほか、桜の観察活動などを行っている市内の環境ボランティアグループ「エコ・グリーン」(鈴木敏男代表)が園内忠霊塔前に立つ樹齢100年以上の調査木に5、6輪以上の花が咲いていることを確認。開花の目安となる5、6輪を上回ったことから開花宣言となった。
この日は小雨が降るあいにくの天候となったが、鈴木代表は「待ちに待った開花。7、8分咲きが最も美しく、気温などにもよるが、1週間から10日後くらいが見頃なのでは」とした。
開花調査は例年、同協会と「エコ・グリーン」が開花前から連日調査を続けており、今年は3月24日から始まった。今年の観桜会は新型コロナウイルスの感染拡大から、イベントなどが中止となったが、鈴木代表は「土壌改良など、手入れの行き届いた木も見てもらいたい。例年より一つ一つのつぼみの中の花数が多いので、全体的にボリュームのある花になるのでは」と語った。同協会の風間悟史事務局次長は「会場に足を運ばれる際は新型コロナウイルスの感染防止に十分注意いただき、節度を持って楽しむようお願いしたい」と話していた。