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高田城址公園の外堀でカメ捕獲大作戦 ハス生育不良の原因?

2週間前

新潟県上越市の高田城址公園の外堀のハスの生育不良対策として、同公園を管理する市は2021年からハスの芽を食べるカメの捕獲を本格的に始めた。5月下旬からカメ捕獲用の籠を堀に仕掛け、9月上旬までに約100匹を駆除した。

高田城址公園西堀に仕掛けたカメ籠を引き上げる公園管理人
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同公園のハスは外堀約19haを埋め尽くし、その規模や花が紅白入り交じって咲く珍しさから、「東洋一」とも称されている。一方で生育不良の年が度々あり、過去にはイネネクイハムシやアメリカザリガニの食害、カビの一種の「ハス炭疽(たんそ)病」による葉の立ち枯れなどで、広範囲にハスが育たなかったり花が咲かなかったりした。

市ではハスの専門家などに相談し、ザリガニの捕獲や水質環境の改善をはじめ、イネネクイハムシが黄色に寄ってくる習性を利用して堀に黄色いボートを浮かべて成虫を捕獲し産卵で数が増えないようにしている。

一部でハスの生育不良が見られた今夏の高田城址公園西堀(2021年8月5日撮影)
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しかし2020年、再び西堀橋の周辺に大規模な生育不良が発生。市は同年7月に植物生態学などの専門家に原因調査を依頼したところ、堀に生息するカメがハスの芽を食べる食害の可能性が高いとされた。

このため同年9〜11月に試験的にカメの捕獲用の籠を堀の2か所に仕掛け、15匹のカメを捕獲した。今年は本格的に実施し、ハスが成長し始める5月20日から西堀と北堀の8か所にカメ籠を設置している。カメ籠は半球形の枠に長く伸びた網が付いた市販品で、餌は冷凍で仕入れた魚のアラなどを入れている。捕獲されるのは外来種のアカミミガメや、クサガメなどで9月7日までに96匹を捕獲。1日に10匹以上を捕獲したこともあったという。

高田城址公園西堀で捕獲された外来種のアカミミガメ(2021年9月7日撮影)
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市都市整備課は「カメの捕獲の効果かどうかは分からないが、今年は昨年よりハスの葉の勢いが回復していた。ザリガニも長年捕獲しているので、対策は継続していきたい」と話している。