上越市が小中学生に1人1台タブレット端末 国の2次補正成立受け

新型コロナウイルス対策の国の第2次補正予算が2020年6月12日に成立したことを受けて、新潟県上越市は小中学生に1人1台、タブレット端末などの情報端末を整備するほか、放課後児童クラブやこどもセンターなどに非接触型体温計や空気清浄機などを配備する。関連経費を盛り込んだ本年度補正予算案を開会中の上越市議会6月定例会に追加提案する。

補正予算は11億1381万円。このうち9億1479万円が小中学生への情報端末の整備に充てられる。新型コロナの感染拡大による臨時休校でオンライン授業などの必要性が高まったことから、2023年度を完了目標としていた国の「GIGAスクール構想」が本年度内に前倒しされることによる。市内の小中学生と教員計1万2326人に配備するほか、Wi-Fi環境がない家庭にはモバイルルーターを貸与する。

このほか感染予防策として、小学生の放課後児童クラブや、幼児が利用するこどもセンターや子育てひろばに、消毒液や非接触型体温計や空気清浄機を配備する。生活支援として国がひとり親家庭に支給する臨時特別給付金の関連経費も計上した。児童扶養手当を受給するひとり親家庭に1世帯5万円、第2子以降1人につき3万円に加え、新型コロナの影響で収入が大きく減少した世帯に5万円が支給される。

追加の補正予算の審議のため、同市議会は12日、開会中の6月定例会の会期を当初の予定より2日間延長し18日までに変更した。同市議会の会期延長は46年ぶり。

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