高田、直江津祇園祭2年連続中止 謙信公祭も昨年に続き主要イベント中止

上越まつり実行委員会は2021年5月25日、今夏の高田祇園祭と直江津祇園祭を中止し、謙信公祭も主要イベントを中止すると発表した。昨年、新型コロナウイルスの影響で、1976年に三つの祭りが「上越まつり」に一本化されて以降初めて中止しており、2年連続となる。

今年の上越まつりの実施内容
上越まつり表

同委員会と、各祭りの実施主体である高田祇園まつり奉賛会、直江津祇園祭協賛会、謙信公祭協賛会は、新型コロナの感染防止の観点から、昨年と同様にいわゆる「3密」の状態を防ぐことができない催しの中止を決めた。

高田、直江津の両祇園祭は、直江津の大花火大会を含み、御饌米奉納など全ての催しが中止となる。7月29日の直江津祇園祭例大祭の神事のみ行う。

謙信公祭は8月16日の春日山神社祭典のみ実施予定だが、感染防止のため神職ら最低限の人数で行うことも検討する。22日の出陣行列や川中島合戦の再現、献納米合戦、謙信公みこし渡御は中止。

実施するのは、22日ののろし上げ、謙信流陣太鼓の演奏、武てい式、謙信公みこし巡行など。謙信公祭物産展や米沢藩古式砲術保存会の砲術披露などの一部行事は、感染防止と関係団体の意向を踏まえ、実施の可否を引き続き検討していく。

昨年中止した前日21日の前夜祭は、今年は実施する。地元小学生などが参加するちょうちん行列や花火の打ち上げの実施を検討しているという。

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