新潟県上越市の春日山城史跡広場の堅物堀で初夏の水辺を彩るカキツバタが咲き始めた。紫や白といったカキツバタが堀を色鮮やかに染め、散策する人たちの目を楽しませている。
カキツバタを管理するのは地元住民で構成する「春日山史跡広場管理組合」(小林榮理事長)。20年ほど前に堅物堀に7000株を植え、現在は約40人の組合員たちが定期的に手入れを行っている。
同所のカキツバタは堀沿い約200mにわたって植えられており、組合によると今年の開花は例年に比べてやや早め。現在は春日山城跡ものがたり館側が見頃を迎えており、連休明けに全体的に見頃のピークを迎えそうだ。
大型連休中盤となった5月4日、史跡広場やものがたり館には県外ナンバーを付けた車が多数訪れ、観光客らが水辺で美しく咲くカキツバタを鑑賞していた。
小林理事長(79)は「カキツバタもやや“高齢化”しているが、今年もきれいに咲いてくれた。史跡を訪れたついでにのんびり眺めてもらいたい」と話した。