直江津港で釣りしながら飲酒の男性が海に転落 知人らが救助

上越海上保安署によると、2023年5月4日午後6時半過ぎ、新潟県上越市の直江津港で釣りをしながら酒を飲んでいた長野県の男性が岸壁から海へ転落する事故が発生した。男性は知人や付近の釣り人に無事救助され、いずれもけがはない。

転落事故が発生した現場(上越海上保安署提供写真)

発表などによると同日午後7時前、「上越市黒井の東埠頭で釣りをしていた男性が海中転落し、助けに男性1名が海に飛び込んだが岸壁上に上がれないので助けてほしい」と通報があった。

転落したのは長野県小布施町の72歳の男性。男性は同日、小布施町に住む知人男性(57)家族らとともに直江津港内で朝から釣りをしていた。午後6時40分頃、男性が海中を覗き込んだところ、海へ転落。近くで釣りをしていた知人男性が気付き、すぐさま救助のため海に飛び込み、転落した男性を確保した。しかし、海面から岸壁までの高さは約2mで容易に上がれない状況だった。目撃していた長野県立科町の釣り人の男性(53)が現場付近にあったアルミ製のはしごを2人に渡し、2人ははしごを上って無事岸壁に戻った。

救助に使われたアルミ製のはしご(上越海上保安署提供写真)

事故当時の天候は晴れ。南の風1m、波はなかった。気温は16度、水温は21.8度だった。現場は関係者以外立ち入り禁止区域で、同署は「立ち入り禁止区域は危険がある。絶対立ち入らないでほしい」としている。