高田城址公園観桜会の来場者41万人 飲食全面解禁などで前年比1万5000人増

新潟県上越市の上越観光コンベンション協会などは2023年4月13日、同市の高田城址公園で開催された「第98回高田城址公園観桜会」(3月29日〜4月12日)の入り込みが41万人だったと発表した。桜(ソメイヨシノ)の満開の期間が7日間とこれまでで最も長かったほか、会場内での飲酒が4年ぶりに解禁されたことなどから、昨年より1万5000人増加した。

にぎわう観桜会会場(2023年4月1日撮影)

今年は高田城址公園の桜が観測史上最も早く3月25日に開花し、開幕前の28日から園内のぼんぼりの点灯やライトアップ、一部露店の営業が前倒しされた。開幕初日の29日には満開となり、4月4日まで7日間満開が続いた。同協会によると、満開期間7日はこれまでで最も長い。期間中最も入り込みが多かった日は、満開後初の週末で4年ぶりに陸上自衛隊高田駐屯地のパレードが行われた1日の約7万8000人だった。

夜桜見物客も大勢訪れた「さくらロード」(2023年3月31日撮影)

また新型コロナウイルスの影響で禁止されていた会場内での飲酒が4年ぶりに解禁され、飲食の時間や人数などの制限も撤廃されたことから、ブルーシートを敷いて花見酒を楽しむグループの姿も目立った。

飲食の全面解禁で花見酒を楽しむ来場者(2023年4月1日撮影)

上越観光コンベンション協会の担当者は「桜の開花と会期が重なった上に、満開の期間が長かったことで、昨年より増加した。飲食の制限が緩和されたことから、会場内でお酒を楽しむ姿も多く見られた」と話した。

高田城址公園観桜会は、コロナ禍前の2019年(当時は高田城百万人観桜会)には120万5000人の入り込みがあった。過去最高は北陸新幹線が開業した2015年の133万2000人。

関連記事