春耕告げる妙高山の「跳ね馬」 桜とともに見頃迎える

新潟県上越地方に春耕を告げる雪形「跳ね馬」が、妙高山(2454m)の中腹に現れている。妙高市の「はね馬大橋」からは、見頃を迎えた矢代川堤防沿いのソメイヨシノやシダレザクラとの鮮やかなコントラストが見られ、暖かな陽気となった2023年4月5日には散策や写真撮影を楽しむ多くの人が見られた。

跳ね馬と桜の競演が楽しめる矢代川堤防(4月5日午前撮影)

跳ね馬は妙高山の外輪山である神奈山(1909m)に現れ、前脚を跳ね上げて南西方向へ駆け出そうとする躍動感のある姿が親しまれている。妙高市や上越市の市街地からは妙高山と一体的に見えるため「妙高の跳ね馬」と称され、えちごトキめき鉄道の路線名「妙高はねうまライン」など、地域のさまざまな呼称にも使われている。

はね馬大橋から望む妙高山(同)

例年4月中旬からゴールデンウィークにかけて見頃となるが、今年は桜の開花と同様に早め。友人と散歩に訪れていた妙高市内の80代女性は「(跳ね馬の)形がはっきりしてくると奇麗。桜も見頃で春が来た感じがする」と話していた。