上越市柿崎区内2か所に県産業廃棄物最終処分場建設 2031年度供用開始予定 

新潟県上越市に整備予定の産業廃棄物広域最終処分場について、県は2023年3月、建設候補地として絞り込んでいた柿崎区の竹鼻と下中山の2か所で共に建設することを明らかにした。工事は1か所ずつ行い、先行整備する1か所目は2031年度に供用開始予定。

整備予定地の竹鼻地区と下中山地区の位置(新潟県提供)

同処分場の建設候補地は、昨年3月に、候補地検討委員会が選定した5か所から柿崎区の竹鼻と下中山の2か所に絞り込まれ、県は建設地決定に向けて地元への説明や意見交換などを行っていた。

処分場の規模は、竹鼻地区が敷地面積約28ha、埋め立て面積6.7haで、下中山地区が敷地面積約24ha、埋め立て面積7.2ha。どちらも埋め立て容量は約140万立方mで、年間約7万3000〜10万立方mの埋め立てを予定し、1施設当たりの埋め立て期間は約14〜19年となる。

処分場の施設配置イメージ(新潟県提供)*今後変更される場合もある

出雲崎町の最終処分場「エコパークいずもざき」と同様に、公益財団法人新潟県環境保全事業団が整備・運営主体となり、産業廃棄物のほか災害廃棄物や一般廃棄物の焼却残さなどを受け入れる。県によると、「より長期に安定し県内の産業活動を支える」という最終処分場の重要性などから、地元関係町内会から、2か所に整備する基本構想や用地取得などの事業着手に理解が得られたという。

整備スケジュールは、2023年度から用地取得や基本計画の策定に着手し、2025年度から道路工事、処分場本体の工事着工は2027年度を予定している。

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