金塊つかみ取り体験などで旅行気分 「佐渡トキめきわくわくイベント」エルマールで19日まで

佐渡汽船の小木―直江津航路に今春、3年ぶりのカーフェリー「こがね丸」が就航するのを前に、新潟県は2023年2月18、19の2日間、上越市西本町3の直江津ショッピングセンター・エルマールで佐渡へのプチ旅行気分が味わえる「佐渡トキめきわくわくイベント」を開いている。佐渡金山で人気の「金の延べ棒つかみ取り体験」や特産品販売などを楽しめる。

金塊に見立てた金属をケースから取り出すつかみ取り体験

イベントは4月29日のこがね丸就航を前に、航路や地域の活性化、佐渡への関心を高めてもらうことなどを目的に開催。1階ホールでは2024年の世界遺産登録を目指す「佐渡島の金山」をはじめとした観光スポットの紹介や、四季折々の写真展示、旅行モデルコースの提案などで佐渡をピーアールしている。物産展では伝統工芸品の竹細工や、地元酒蔵の日本酒、トキや小判にちなんだ菓子などが並ぶ。

竹細工や日本酒など土産物が並ぶ物産展

中でも好評だったのは、直径10cmにも満たない穴が空いたケースから、重さ6〜7kgほどの金塊に見立てた金属を30秒以内に取り出す体験で、子供から大人まで列を作って挑戦していた。成功者には金塊にちなんだプレゼントがある。相川の金山での体験では本物の金の延べ棒を使用しており、その重さは約13kgになるという。

体験した市立里公小学校3年生の男児(9)は「持てたけど、重くて取り出すのが難しかった。金山を世界遺産に登録しようとしているので、佐渡に行ったら金山を見学したい」と話していた。

昨年県の石に指定された糸魚川のヒスイ探し体験も。制限時間内に見つけるとヒスイの端材がもらえる

会場2階の無印良品直江津内では関連イベントとして「佐渡のつながる市」が開かれている。佐渡産大豆の納豆や、地元ならではの食材を使ったチョコレート、江戸時代後期創業の老舗和菓子店の大福やもなかなど、10事業者が自慢の品をそろえている。

無印良品直江津で開かれている「佐渡のつながる市」

県上越地域振興局の地域振興専門員、佐藤孝さんは「これからの春やゴールデンウィーク、夏休みはイベントや見どころがたくさんある時期。カーフェリー就航で車や自転車が積み込めるなど利便性も上がるので、ぜひ佐渡に興味を持って足を運んでもらいたい」と話している。

イベント、つながる市は18日が午後5時まで、19日は午前10時から午後4時まで。

こがね丸の就航は当初3月25日に予定されていたが、佐渡汽船は船の改造工事に必要な部品の納入がコロナ禍の影響で遅れているとして、就航開始を約1か月延期した。

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