雁木に響く三味線の音 高田瞽女の門付け再現3年ぶりに

盲目の旅芸人「高田瞽女(たかだごぜ)」が家々を回って唄を披露する「門付け」などを再現する催し「高田瞽女ふたたび」が2023年2月4日、新潟県上越市高田地区で行われた。雪が積もる雁木通りに三味線と瞽女唄が響く、かつての風景がよみがえった。

上越市大町5の雁木通りを歩く瞽女役の一行

1960年代まで活躍した高田瞽女は、年間300日近く旅回りをし、正月は高田の家で過ごしたという。同イベントは、彼女たちの歴史に思いをはせてもらおうと、NPO法人「高田瞽女の文化を保存・発信する会」が行っており、コロナ禍の影響で3年ぶりの実施となった。

瞽女役を務めたのは、瞽女唄を継承する三味線奏者の月岡祐紀子さんと、公募の3人。妻折笠に角巻姿の一行は、三味線をつまびく月岡さんを先頭に本町6の高田小町から雁木通りを練り歩いた。旧今井染物屋や瞽女ミュージアム高田などを回り軒先で瞽女唄を披露し、お礼の米を受け取った。風情ある光景に、県内外から訪れた大勢の人々が写真や動画に収めていた。

瞽女ミュージアム高田で瞽女唄を披露

10年以上瞽女役を務めてきた月岡さんは「瞽女さんがここを歩いて門付けした歴史を背中に感じながら演奏した。3年ぶりに来てみて、高田の方は変わらない温かさがあった」と話した。

同NPOの濁川清夏理事長は「若い人や瞽女さんを知らない人も、実際に生で見るとどういうものだったのかが分かる。引き続きやっていきたい」と話していた。

三味線の音を響かせながら歩いた