東北電力は2023年1月30日、新潟県上越市八千浦の東北電力上越火力発電所1号機(出力57.2万kW)が、コンバインドサイクル方式の発電設備として世界最高の発電効率を達成し、ギネス世界記録に認定されたと発表した。
同発電所は環境負荷が少ない液化天然ガス(LNG)を燃料とし、ガスタービン発電と蒸気タービン発電を組み合わせたコンバインドサイクルの発電設備。同社と三菱日立パワーシステムズ(現三菱重工業)が共同開発した最新鋭のガスタービンを採用し、世界最高水準の発電効率63%以上を目指して、2022年12月1日に営業運転を開始していた。
東北電力によると、12月8日に世界最高となる発電効率63.62%を達成し、2023年1月24日にギネス世界記録の認定を受けた。
1月30日、宮城県仙台市の同社本店で、ギネス世界記録公式認定員から樋口康二郎社長に公式認定証が授与された。樋口社長は「当社がこれまで火力発電設備の効率向上に取り組み、燃料消費量の削減による低廉な電力供給と二酸化炭素排出量の削減による環境負荷低減を推進してきた成果として、世界にアピールできるものと考えている」とコメントした。