高田城址公園の居残りハクチョウ 仲間と再会果たす

昨冬から羽を痛めたオオハクチョウ1羽が住み着いている新潟県上越市の高田城址公園北堀に、今年もハクチョウが飛来している。群れで集まって羽を休めたり、えさをついばんだりする姿を見せている。

飛べないオオハクチョウ(右)と北堀に飛来した群れ(2023年1月26日午前撮影)

飛べないオオハクチョウは昨冬飛来したが、何らかの理由で右の羽の一部が折れ、冬が過ぎても1羽ポツンと取り残されていた。無理に保護すると逆に衰弱させてしまうこともあるとして、県や市が見守りを続けていた。暑い夏を無事乗り越えて、約1年ぶりに仲間との再会を果たした。

同市内では例年10月頃からハクチョウが飛来し、上吉野池(上吉野)や朝日池(大潟区朝日池)などで越冬する。市都市整備課によると、同公園外堀でも12月頃には姿が見られるというが、今年は公園管理人が1月16日に初めて2羽確認した。少雪で市内の田んぼなどで十分にえさが取れたためとみられる。

「最強寒波」のピークが過ぎた26日朝には、北堀にも雪が積もり、飛べない1羽を含めて5羽確認できた。

群れを離れて1羽で過ごす様子も見られた

ハクチョウたちの様子を見ていた同市東城町3の60代女性は「過酷な夏を乗り切れるか心配していたが、仲間に会えて良かった。散歩をしていると『シロ』と名前を付けて呼んでいる人もいて、見守っているファンも多い」と話していた。

ハクチョウは3月中にはシベリアへと飛び立っていく。

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