上越・妙高の2市長が職員に年頭訓示

官公庁や企業の仕事始めとなった2023年1月4日、新潟県上越市の中川幹太市長と妙高市の城戸陽二市長はそれぞれ、職員を前に年頭訓示を行い、新たな1年をスタートさせた。

中川上越市長「前向きに成長を」

上越市の中川市長は、議場に集まった課長級以上の職員約100人に対し、「人をどうやって成長させ地域の力にしていくかが大切」と持論の人材育成の重要性を訴えた。窓口対応や政策議論、災害対応など様々な専門性を突き詰めた職員が大勢いるとし、「今持っている能力を土台にしながら、世界にも目を向け地域の皆さんと歩んでいけるように、前向きに成長を」と職員の研さんを促した。「私の政策に異論を唱える職員もいたが、(相手が)市長であろうが副市長であろうが、自分の考えをきちんと持ち言えることは、これからの市職員の能力として必要」と評価し、市役所内での活発な議論を促した。

議場で職員を前に訓示する中川上越市長

また「私は今まで失敗したことはない。成功に向けて扉を開け続けていれば、いずれは成功にたどり着く」と語り、「市民に迷惑がかかることもあるかもしれないが、そのときは上司に頭を下げてもらう。そういう上司を評価する制度もあってしかるべき」と検討を進めている人事改革プロジェクトに期待を寄せた。

城戸妙高市長「市民の声すくい上げて」

妙高市の城戸市長は、市役所1階コラボホールに集まった職員約100人を前に、就任後初となる仕事始めのあいさつに立った。2、3日に開催された「箱根駅伝」での選手の活躍に触れながら、「自分に与えられた職責をきちんと果たすということを実感した」と切り出した。

コラボホールで職員に仕事始めのあいさつをする城戸妙高市長

本年度は第4次総合計画策定の年として、「市民から市政に関心を持ってもらうために、職員が出掛けて膝を突き合わせて話をしてほしい。一人でも多くの市民の声をすくい上げて、これからのまちづくりに努めていきたい」と述べた。

今年のえとの「癸卯(みずのとう)」について、「今まで築かれたものが次のステップに進む大切な年に当たる」とし、「働き方、ワークライフバランスに一人一人が自覚を持って、健康に留意しながら一年間頑張ってほしい」と呼び掛けた。また少子化対策や子育て支援、SDGs推進などの課題を挙げ、「皆さんの最大限の力を発揮して、市民、妙高のために役立ててほしい」と力を込めた。

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