猟犬の全国大会に上越市の南澤直樹さんと愛犬ベックが挑戦

猟犬の技術を競う全国大会「第42回全日本幼犬猟野競技大会」(全日本狩猟倶楽部主催)に新潟県上越市下源入の自営業、南澤直樹さん(60)と猟犬、イングリッシュ・ポインターのベック(1歳2か月、オス)がペアとなって出場する。南澤さんとベックは全日本競技会の予選として今年9月に小千谷市で開かれた県大会で見事優勝。全国出場を決めた。

全日本大会に出場するベックと南澤さん

競技はハンドラーの南澤さんと猟犬のベックがペアとなり、フィールド内に潜む鳥を犬の嗅覚で突き止め、ハンドラーに知らせる。鳥の居場所を見つけた際の犬の動作や、ハンドラーの合図に従う犬の様子などが審査される。

幼犬部門の出場資格は1歳6か月未満の規定があり、競技時間は約15分間。大会は山梨県で2022年12月3、4日に開かれ、3日に行われる予選で勝ち残ると翌4日の決勝戦に進むことができる。

ハンドラーを務める南澤さんは元ドッグトレーナー。過去に出場した全国大会では幼犬部門で優勝、若犬部門では準優勝を受賞したこともある。また、北信越ブロック大会では、成犬部門でチャンピオンとなった経歴を持つ。チャンピオン犬は優勝犬と違い、毎年秋に開催されるチャンピオン戦に生涯出場できる権利を獲得できるなど、チャンピオンの称号を手に入れることはとても難しいという。

鳥を見つけて南澤さんに知らせるベック(左)

今回ペアを組むベックについて「猟犬は飼いにくいイメージもあるが、とても賢く、家庭犬として飼いやすい。(ベックは)人のことが大好き」と南澤さん。ベックには日頃から猟の楽しさを伝えながら声や笛を使って必要な訓練を行っている。今はベックの食事量や運動量なども調整しながら競技会本番に備えている。

南澤さんは「優勝するには当日のコンディションはもちろん、出走順などの運にも左右される。出場するからには優勝を目指します」と意気込んでいる。