県立中央病院の医療事故で70代女性死亡 県が5800万円賠償へ

新潟県は2022年11月25日、上越市の県立中央病院で2020年に起きた医療事故により死亡した患者の遺族と和解が成立する見通しになったと発表した。損害賠償額は5800万円で、県は12月議会に関連議案を提案する予定。

発表によると、2020年9月、当時70代の上越市の女性が鼠経ヘルニア(脱腸)との紹介状を持ち同院の救急外来を受診し、研修医が整復する措置を行った。翌日、女性が腹痛を訴え、調べたところ小腸に穴が空いていたことから、緊急手術を行ったが、女性は敗血症性ショックなどで死亡した。

遺族は今年1月に宇都宮地方裁判所に提訴。7月に裁判所から和解案が提示され、10月に遺族から同意する旨の意思が示された。