8日は442年ぶり皆既月食と惑星食 星のふるさと館など上越市内2か所で観察会

満月が地球の影に隠れる「皆既月食」が起こる2022年11月8日夜、新潟県上越市内の上越清里星のふるさと館(清里区青柳)と、県立大潟水と森公園(大潟区潟町)で、観察会が開かれる。今回は月食の最中に月が天王星を隠す「天王星食」も同時に見ることができ、皆既月食中に惑星食が起きるのは442年ぶりという貴重な機会となっている。

地球の影に対する月の動き(国立天文台提供)

国立天文台によると、月は午後6時9分から欠け始め、同7時16分に皆既食となり、「赤銅色(しゃくどういろ)」と呼ばれる赤黒い色に見える。皆既食は86分間続いて同8時42分に終わり、その後は徐々に地球の影から抜け、同9時49分に部分食が終わる。

また天王星食は各地で時間帯が異なるが、国立天文台によると、上越市では午後8時38分頃に始まり50分ほど月に隠れる。皆既月食中に惑星食が起きるのは1580年7月の土星食以来442年ぶりで、次回は322年後の2344年7月の土星食。

上越清里星のふるさと館

上越清里星のふるさと館では、午後5時30分からプラネタリウム室で、当日の星空と月食についてのミニ講座があり、同6時から屋上と観測ドームで、電子観望などを用いて月食を観望する。館内の見学もでき、同7時からはプラネタリウムの上映もある。

当日の開館時間は午後5時。最終入館は同8時30分で、同10時閉館。入館料は小中学生310円、大人460円。実施の有無は午後4時以降、同館に電話(025-528-7227)で確認できる。

観望会のちらし

▽星のふるさと館 http://www.tenmon.jorne.ed.jp/

県立大潟水と森公園

県立大潟水と森公園では午後7時から同8時25分頃まで、上越清里星のふるさと館の職員を講師に招き、公園内ふんすい広場で実施する。双眼鏡の用意が必要。公園事務所で貸し出しも行うが、数に限りがある。

参加費無料。先着順の事前申し込み制で、定員は20人。中学生以下は保護者の同伴が必要。雨天、曇天時は中止となる。開催内容の変更はホームページで確認できる。予約、問い合わせは公園事務所025-534-6190

国立天文台はライブ配信

国立天文台は午後6時から、東京都の三鷹キャンパスから皆既月食のライブ配信を予定している。配信はYouTubeの公式チャンネルで見ることができる。