看護人材育成にまい進 県立看護大学が創立20周年記念式典

新潟県上越市新南町の県立看護大学(小泉美佐子学長)は2022年10月15日、創立20周年記念式典を同市西城町3のデュオ・セレッソで開き、関係者約130人が出席した。少子高齢化で看護人材の需要が高まる中、質の高い人材育成に向けて今後のさらなる飛躍を誓った。

創立20周年記念式典

同大は、県立看護短期大学を前身として、2002年に看護の単科大学として開学し、2006年には大学院も開設。これまでに学部卒業生1586人、大学院修了生117人を輩出してきた。大学には看護研究交流センターを併設し、地域住民との交流会や現職看護師らに向けた学習支援など、社会貢献活動にも力を入れている。

あいさつに立った小泉学長は、「健康の面から県民の暮らしづくりに貢献し、地域と共に発展する大学、独自性を持って看護学教育や研究にまい進する大学の根本を築いてきた」と述べ、開学当時全国で96校だった看護系大学が280校に増加する中、「高等教育は教育未来創造会議の提言を受けて変革の時代を迎えている。生き残りに厳しい面もあるが、公立の単科の看護大学ならではの強みを生かし、さらなる飛躍を目指したい」と決意を込めた。

あいさつする小泉学長

来賓を代表し、花角英世県知事は「県民が地域で安全安心な医療を受けられる体制を築くために看護人材は不可欠で、育成を担う看護大学の役割はますます重要になっていく。今後とも優秀な看護人材を輩出し、地域医療の課題解決に向けて研究成果を地域に還元することで、県の医療、保健、福祉の向上に一層寄与されることを期待している」と祝辞を述べた。

祝辞を述べる花角知事

周年記念事業としてはこのほか、記念誌を刊行し、来年度末まで寄付金の募集を行っている。

・新潟県立看護大学ホームページ「創立20周年記念事業」 https://www.niigata-cn.ac.jp/guide/events/20th.html