6年ぶりに上越を駆ける 「えちご・くびき野100kmマラソン」 地域総出で応援

新潟県上越市内の市街地や頸城平野、峠道を走る「第14回えちご・くびき野100kmマラソン」(上越市など主催)が2022年10月9日、行われている。新型コロナウイルスや台風の影響で6年ぶりの開催となり、待ちわびた常連組ら全国からエントリーした1863人が完走を目指す。

午前4時半から同6時にかけて4回に分かれてリージョンプラザ上越をスタートしたランナー

1996年から2年に1度開かれている大会だが、前回はコロナ禍、前々回は台風を理由に中止され、3大会ぶりの実施となった。100kmと60kmのコースがあり、全国41都道府県から100kmに1333人、60kmに530人がエントリー。例年の7割ほどの数となった。

感染症対策のため、100kmのコースではウェーブスタート方式が採られ、30分間隔で4回に分けてスタートを実施。日の出前の午前4時30分、中川幹太市長の号砲で第1陣のランナーたちがリージョンプラザ上越から元気に駆け出していった。60kmコースはうみてらす名立から出発し、両コースとも頸城区のユートピアくびき希望館のゴールを目指す。

2コース合わせて55か所に給水所やエイドが設けられ、3000人を超えるボランティアが参加。スキー汁や笹団子などご当地グルメのふるまいもあり、感染対策のため手渡しはせず個包装や容器で提供された。

60kmコースで通過する直江津中心市街地や五智地区では「直江津おもてなしプロジェクト」と銘打ち、住民、企業や団体総出で、ランナーの応援やもてなしを行った。

直江津の中心市街地では各町内趣向を凝らし、ランナーをもてなした

直江津中心市街地では町内の屋台や太鼓、中学生による応援、顔出しパネル設置、完走祈願として八坂神社の御札配布、エイドが設置された五智国分寺では白山神社の山車や神輿殿御開帳、写真撮影の手伝いなど、それぞれが趣向を凝らした応援やもてなしを実施。至る所でランナーに町内名入りの旗を振りながら「頑張れ」と声援を送っていた。

沿道では市立直江津東中陸上部がスティックバルーンでランナーに声援を送った。2年の男子生徒は「とても楽しそうに走っている人が多かった。自分も頑張ろうと思ったし、マラソンにも挑戦してみたい」。ランナーの1人、神奈川県の男性(52)は「今回初めて参加したがすごい応援ですね。明日は上越をぶらぶらと観光する予定です」と話していた。