佐渡汽船が8億7千万円で中古カーフェリー購入 来年3月25日小木ー直江津航路に就航

佐渡汽船は2022年9月9日、ジェットフォイルによる旅客輸送のみとなっている小木―直江津航路に導入する中古カーフェリーを愛媛県の宇和島運輸(本社八幡浜市)から購入したと発表した。船の改修を経て、来年3月25日から同航路に就航させ、1日2往復で運航予定。

佐渡汽船が宇和島運輸から購入したカーフェリー「えひめ」(JRTT鉄道・運輸機構提供)

佐渡汽船の発表によると、購入価格は8億7000万円で、ほかに改修費など約2億円を見込んでいる。購入したカーフェリー「えひめ」は、2001年建造で2486総t。定員は610人で、乗用車152台を積み込める。今年6月まで瀬戸内海の八幡浜(愛媛県)―別府(大分県)に就航していた。

小木―直江津航路には2015年に新造船のあかねが就航したが、特有の揺れが乗客の不評を買うなどして赤字が続き、2021年に売却された。交通事業支援会社の「みちのりホールディングス」(本社東京都)の子会社として経営再建を図る佐渡汽船は、カーフェリーの再導入に伴う航路維持のため県、佐渡市、上越市の関係自治体に財政支援を求めている。

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