謙信公祭の成功を祈願 春日山神社で祭典 謙信ゆかりの武術披露も

新潟県上越市の春日山城跡周辺で2022年8月20、21日に開かれる「第97回謙信公祭」を前に16日、同市大豆の春日山神社で、祭りが無事開催されることなどを祈る祭典が執り行われた。祭りの関係団体や地元町内会などから約50人が参加し、神事の後には謙信ゆかりの武術の奉納演武も行われた。

神事に出席した中川市長や地元町内会長ら

新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年と大幅な縮小開催となっていた同祭だが、今年は主要イベントの出陣行列や川中島合戦の再現が行われ、3年ぶりにほぼ例年通りの祭りが帰ってくる。同祭を主催する謙信公祭協賛会の山田知治会長は、神事を前にあいさつに立ち、「コロナ感染が見通せない中だが、今年は一大行事が実施され、新たな一歩になると思う。謙信公役をお願いした中川市長には、義の精神を発信し、この伝統を次の世代に引き継いでいただきたい」と述べた。

神事が執り行われた後、謙信ゆかりの合戦武術「長尾流躰術」を継承する金沢工業大学の正伝長尾流躰術部が、毎年恒例の奉納演武を披露。刀で相手の甲冑の隙間を狙う抜刀術や、刀相手に素手で動きを封じる躰術など、キレのある体さばきに見ていた市民らから拍手が送られた。

奉納演武を披露する金沢工業大学の正伝長尾流躰術部

謙信役を務める中川幹太市長は、「謙信公の考え方や物事との向き合い方を大切にしながら、役割を全力で果たしたい」と意気込みを語った。

謙信公祭は、19日に前夜祭としてちょうちん行列や打ち上げ花火、20日にのろし上げや献納米合戦、21日に武てい式や出陣行列、川中島合戦の再現などが行われる。20、21の両日は、謙信公みこしの巡行のほか、市役所春日野駐車場で各種ステージイベントや飲食店など9店が出店する飲食イベントなどが行われる。詳細は上越観光ナビのホームページで確認できる。

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