新潟・栃尾のご当地特撮ヒーロー「トチオンガーセブン」 上越市の本町通りに現る

新潟県長岡市栃尾地域のご当地特撮ヒーロー「トチオンガーセブン」が2022年8月10日、突如、上越市の本町通りに現れた。新たな悪との戦いかと思いきや、車に手を振り、道行く人には熱心にちらし配り。20日から26日まで、主演映画が上越市内で初めて本町6の高田世界館で上映されることから、事前ピーアールに“参上”したのだった。

「トチオンガーって知ってる?」と本町通りで声を掛けるトチオンガーセブン

高速バスの乗客に手を振るトチオンガーセブン

トチオンガーセブンは栃尾名物の油揚げ店を営む星知弘さん(52)が、1970年代の特撮ヒーローものを愛するがゆえに考案したキャラクター。手作りでマスクやスーツを作りイベントなどに出演していたところ、県内民放でテレビドラマシリーズが放送されたのを機に全国放送のバラエティー番組でも取り上げられ、一躍有名になった。

映画「劇場版 炎の天狐(てんこ)トチオンガーセブン 閻魔堂!地獄の大決戦」は、費用の一部をクラウドファンディングで集めるなどして制作された。宿敵を追って閻魔(えんま)信仰が根ざす柏崎市に来たトチオンガーセブンの活躍を描く。2018年に公開されたが、上越市内では未上映だった。

監督は「探偵はBARにいる」「相棒」などの新潟市出身の橋本一さん。元「モーニング娘。」で柏崎出身の小川麻琴さん、「ウルトラマンレオ」の真夏竜さん、「宇宙刑事シャリバン」の渡洋史さんなどが出演し、ナレーションは「仮面ライダー2号」の佐々木剛さんが務めている。

高田世界館で取材に応じたトチオンガーセブンは、「家族や友達、古里を守るために戦うのは簡単なことではなく、70年代のヒーローは体を張って見せてくれた。その熱量を今の時代によみがえらせたかった。歴史ある高田世界館で上映できてうれしい」と熱く語った。

上映時間は20〜24日が午後2時15分から、25、26日は午後7時から。20、21日は上映後にトチオンガーセブンのトークイベントがある。