上越警察署は2022年4月8日、新潟県上越市に住む10代男性から特殊詐欺(架空料金請求詐欺)被害の届け出を受理したと発表した。被害額は電子マネー30万円分。
発表などによると、7日深夜、男性が自宅のパソコンでインターネットを閲覧していたところ、「コンピュータウイルスに感染した」というポップアップが画面に出た。表示されている電話番号にかけたところ、片言の日本語を話す男が「ウイルスとその後の保証のため、電子マネーのカードを購入して表示されているページにコードを入力してください。5年間は大丈夫」などと言い、さらに実在するソフトウェア会社の社員証を画面上に表示させるなどして信用させた。男性は電話をつないだまま市内のコンビニエンスストアに行って電子マネー30万円分を購入し、パソコン画面にコードを入力するなどして、電子マネーの利用権をだまし取られた。その後不審に思った男性が警察に相談し、被害に気付いた。
同署管内では先月から還付金詐欺も多発しており、1月1日からの特殊詐欺被害発生件数は今回で7件目。被害額は約203万円となっている。家族や警察に相談させないよう、電話をつないだままにさせる手口が増えていることから、同署では「電話をかけてしまった後でも一度冷静になって電話を切って、警察などに相談してほしい」と注意を呼び掛けている。