直江津港で釣りボート転覆 男性2人無事救助

上越海上保安署によると2022年4月22日午前10時過ぎ、新潟県上越市の直江津港内でボートが転覆し、乗船していたいずれも魚沼市在住の会社員男性(58)と無職男性(80)が海に投げ出された。2人は無事救助されけがはなかった。

2人は同日午前6時頃、プレジャーモーターボート「AYAHIME」(長さ約2.9m、幅約1.3m)で直江津港黒井浜を出港。同10時頃、直江津港第3東防波堤灯台から南に約500m、発電所岸壁から約50mの海上で釣りを始めようと、無職男性がいかりのロープを張っていたところ、バランスを崩し海中に転落。船体が揺れ、会社員男性も転落した。

無職男性は発電所の柱につかまり、午前10時4分に通りかかった船に救助され、同署に118番通報し救助を求めた会社員男性は、同10時40分に巡視艇たつぎり搭載艇に救助された。2人とも救命胴衣を着用していた。

2人が乗っていたプレジャーボート(上越海上保安署提供)

当時の気象状況は曇りで、風浪なし、海上は平穏で、海水温は12度だった。

同署管内で転覆事故が発生するのは本年度初めて。これから迎えるレジャーシーズンに向け、同署では「天気はすぐに変わるので、気象海象や天気予報をしっかり確認して安全にレジャーを楽しんでほしい」と注意を呼び掛けている。