上越市の柿崎沖で漁船転覆 77歳男性が死亡

上越海上保安署は2022年4月28日、上越市柿崎沖で漁船が転覆し、乗っていた同市柿崎区上下浜の漁業者で鮮魚店経営の坂木勝さん(77)が死亡したと発表した。

同署によると、同日午前5時20分、坂木さんの弟(74)から、柿崎区の三ツ屋と直海浜の間の沖合で兄の船が転覆していると118番通報があった。漁船は柿崎漁港防波堤西側の海岸から200mの場所で転覆しており、上越市漁協柿崎支部所属の漁船が同6時56分に漂流している坂木さんを発見し救助したが、搬送先の病院で午前8時6分に死亡が確認された。死因は溺水吸引による窒息死。

転覆した坂木さんの漁船(写真・上越海上保安署提供)

坂木さんは午前3時30分から午前4時の間に柿崎漁港を出港し漁に出ていた。弟は坂木さんから「5時に漁港に到着するので、手伝いに来てほしい」と頼まれていたが、入港していなかったため見晴らしのいい場所から海を眺めたところ、転覆している漁船を見付け通報した。

同署によると漁船は1.1トン、長さ6.27mで、船体に破孔はなく、擦過痕などもなかったという。同署が転覆した原因などを調べている。