ドローンやCG駆使した消防PR動画公開 上越地域消防局の職員が制作

上越地域消防事務組合の発足50周年を記念し、上越地域消防局職員が制作した同局のPR動画が、インターネット上で公開された。ドローンを使った空撮映像や職員のインタビュー映像などを盛り込み、制作に8か月を要した約11分半の力作で、同局のYouTube公式チャンネルで見ることができる。

1972年発足の同組合が50周年を迎えるのを機に、全国的にみられる消防局のPR動画を上越でも作ろうと、同局総務課管財係長の入村宗さん(42)が中心となり制作された。5月に開かれた50周年記念式典で上映され、問い合わせが多かったことからYouTubeでの公開に至った。

動画のコンセプトは「地域と歩んだ50年の伝統を受け継ぎ、これからの50年を守る」。同局が管轄する上越市と妙高市の自然や産業をドローンの空撮映像を交えて紹介しながら、地域特性に合わせた訓練や消防部隊などを紹介する。組合管内の各消防署で撮影された訓練映像に炎のCGを合わせたり、テロップや自作のBGMを効果的に加えたりして臨場感あふれる映像に仕上げている。

訓練映像にCGで臨場感をプラス

各部隊の職員が業務内容を説明

入村さんは「(映像の)プロに頼んでいないので、できる限りのことを尽くし、地域と共に50年を歩んできた感謝を込めた。上越地域消防局や消防の仕事の素晴らしさを発信できれば」と話し、動画をきっかけに消防士を志す人が増えることも願っていた。