新潟県上越市は2022年6月7日、新型コロナワクチンの4回目接種の接種券発行申請書を、対象外の961人に誤って送付したと発表した。市は同日、誤送付された人に対して「お詫び文」を発送した。
誤送付があったのは精神障害者保健福祉手帳や療育手帳を所持していて通院や入院をしていない人。市によると、送付対象者の名簿を作成する際に、対象外となる国が定めた接種期間の9月30日以降に接種が可能となる272人と、3回目接種が終了していない689人の計961人が含まれていた。原因は事務作業の人的ミスという。
発行申請書は6月3日に発送され、誤送付は6日から始まった申請受付作業で判明した。
市新型コロナウイルスワクチン接種事務室は「対象者名簿の作成では、抽出作業を複数人で行うなどチェックの正確を期するなどし再発防止に努める」としている。誤送付された申請書は破棄するよう呼び掛けている。
重症化予防を目的とした4回目のワクチン接種の同市の対象者は、いずれも3回目接種から5か月を経過した、60歳以上と18〜59歳で慢性の心臓病などの基礎疾患がある人、精神障害者保健福祉手帳や療育手帳を所持している人、BMI30以上の肥満の人の計9万5100人で、6月22日から順次接種が行われる。