ローカル5Gラボが上越妙高駅西口に完成 企業誘致し地域経済の活性化図る

高速大容量の通信規格5Gを独自に整備したローカル5G施設「JM-DAWN(ジェーエム・ドーン)」が、新潟県上越市の上越妙高駅西口、エンジョイプラザ2階にこのほど完成した。コロナ禍でテレワークの普及が進む中、最先端の通信環境を整えて県内外から企業を誘致し、地域経済の活性化を図る。

「JM-DAWN」のコワーキングスペース
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上越妙高駅西口のエンジョイプラザ2階に開設
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整備を進めたのは、同市春日新田4の丸互やNTT東日本など、情報通信や設備構築に精通する企業と新潟大学、上越市など産官学金による共同事業体。

ジェーエム・ドーンは、サテライトオフィス4部屋や27席分のコワーキングスペースなどを備えた約240平方mの屋内ラボ。4K映像を2壁面に投影できるスタジオでは、タイムラグの少ない高精細な映像での実証実験やリモートセミナーなどの活用を想定。施設外にも5Gの電波を飛ばすことで、周辺の釜蓋遺跡公園などを屋外ラボゾーンとし、自動運転などの実証実験も可能としている。屋内外型のローカル5G施設は県内初で、NTT東日本によれば、全国的にも珍しいという。

スタジオでチアリーディングの遠隔レッスンを行う様子
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丸互の前川秀樹社長は「ローカル5Gを知らない人も多い中、地元企業が使ってみたいと思うきっかけになれば」、NTT東日本新潟支店の徳山隆太郎支店長は「皆さまから色々な意見や要望をいただき実現していくのが我々。5Gに何ができるかなど、ぜひ声を掛けてほしい」と話している。

サテライトオフィスは丸互のほか、県外IT企業の入所がすでに決まっている。コワーキングスペースなどの利用については、今月中に開設予定の施設ホームページなどで案内する。

「JM-DAWN」