新潟県上越市によると市役所庁舎や学校などの爆破などを2020年9月23日に爆破するという内容の電子メールが市に送られてきた。市立の小中学校では予告時刻前後に児童生徒をグラウンドに避難させる措置を取ったほか、市役所などを警察官が警戒した。
爆破予告時刻の前後、市役所の敷地内では警察官が警戒した(2020年9月23日午後)
メールは、23日午後0時30分から上越教育大学、市内の高校、市内小中学校を爆破し、浄水場、給食センターに対しては毒物を混入し、午後1時30分頃には市庁舎を爆破するという内容だった。また、暗号資産(仮想通貨)のビットコインを送るよう要求する文言もあったという。市によると、メールは20日午後4時過ぎ、市広報対話課と市民相談センターの代表アドレスに届き、連休だったため22日の夜に気づいたという。
市は上越警察署と対応を協議し、庁舎や給食センター、浄水場などで点検やパトロールを実施。市立小中学校では午後0時20〜40分、児童生徒をグラウンドへ避難させた。
また上越教育大は授業を休講にし、午後1時30分まで学生の大学構内への立ち入りを禁止した。同大付属の幼稚園と小中学校も臨時休校にした。
23日の庁舎爆破などを予告した同様のメールは、群馬県、石川県など全国の複数の市に届いている。