上越市名立区の「ろばた館」浴槽からレジオネラ菌 入浴営業中止

【2022年2月16日追記】上越市によると、浴槽水の再検査でレジオネラ属菌が検出されなかったとして、2月17日から入浴営業を再開する。


新潟県上越市は2022年2月3日、同市名立区西蒲生田の市営温泉施設「花立温泉ろばた館」の浴槽から、レジオネラ属菌が検出されたと発表した。同館は同日から当面の間入浴営業を休止している。利用者の健康被害は確認されていない。

市によると、1月26日に年に4回行う水質検査を実施したところ、2月3日にレジオネラ属菌の検出が判明した。今後は浴槽の清掃や消毒を実施した後に水質検査を行い、安全が確認され次第入浴営業を再開する。

レジオネラ属菌は、感染すると2〜10日間の潜伏期間を経て、悪寒や高熱、倦怠感などが起こり、重度の肺炎になる可能性がある。治療には抗生剤の投与が必要なため、症状がある場合は速やかに医療機関を受診する必要がある。

市では1月26日以降の同館利用者に、新型コロナウイルス対策で利用者に記入を呼び掛けていた連絡先を活用し、菌の検出などを連絡する対応を取る。また、同館の適切な衛生管理を行い、レジオネラ属菌対策を徹底し、再発防止に努め、利用者の安全確保に取り組むとしている。

同館では、入浴営業のみを中止し、食堂などは通常通り営業している。

花立温泉ろばた館