上越市役所の20代男性職員が感染 濃厚接触者は福祉課職員12人

新潟県上越市は2020年11月23日、市役所木田第1庁舎1階の福祉課に勤務する20代男性職員(妙高市在住)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同市によると男性職員の濃厚接触者は同じ課の職員12人で、24日はこの職員が勤務していた1階の福祉総合窓口センターを閉鎖し、同庁舎1階の市民ホールに臨時窓口を開設する。

来庁者に濃厚接触者はいない

同市によると、男性職員は直近は12日まで出勤し、庁内業務のみに従事した。この間、来庁者2人から書類を受け取ったが、マスクを着用し、飛沫飛散防止ビニール越しの対応だったため、濃厚接触者に該当する来庁者はいないという。男性職員は県外へ出かけるなどしていないという。

男性職員は12日の勤務終了後に発熱と寒気があり、13日に医療機関を受診した。症状が改善しないため、18日と21日に再度医療機関を受診し、22日にPCR検査で陽性が判明した。23日現在、せき、鼻水、味覚や嗅覚異常の症状があり入院中。

上越市役所1階の福祉課に隣接する執務室を消毒する職員(2020年11月23日)
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濃厚接触者の結果は25日までに判明

濃厚接触者は福祉課の同じ係の職員12人で、23日にPCR検査を受けた。24、25の両日に結果が判明する予定。市はクラスターの発生を懸念して、同課の職員の半数を在宅勤務にする。

福祉総合窓口センター閉鎖 市民ホールに臨時窓口

市は22日夜から男性職員が勤務する執務室内及び共有部分の消毒作業を実施した。24日は木田第1庁舎1階福祉総合窓口センターを閉鎖し、同庁舎1階の市民ホールに臨時窓口を開設して業務を継続する。市民からの問い合わせに対応するため、コールセンター(025-526-5111)を開設する。

職員の家族の60代女性も陽性

また、県などによると男性職員の家族で介護施設勤務の60代女性(妙高市在住)の感染も23日に判明した。15日に発熱と頭痛、倦怠感などの症状があり、翌16日と20日に医療機関を受診した。21日に別の医療機関を受診し22日に陽性と判明。23日現在、発熱、倦怠感などの症状があり入院中。13日以降は出勤しておらず、濃厚接触者は陽性と判明した家族の20代男性職員のみ。

上越、妙高両市は23日、対策本部会議をそれぞれ開催し、対応を協議した。 

上越市の対策本部会議
市コロナ対策会議

県内では同日、上越市職員を含む妙高市2人、柏崎市7人、新潟市4人の合計13人の感染が確認された。