2020年12月21日午前11時過ぎ、新潟県妙高市関山の自宅前で除雪作業をしていた80代女性が体長約120cmのイノシシに襲われ、太ももなどにけがを負った。妙高警察署によると女性は上越市内の病院に救急搬送された。軽傷と見られる。妙高市によると同一個体とみられるイノシシが同日正午過ぎ、関山地内で駆除された。
同署によると女性は自宅前で除雪作業中、イノシシが突進してくるのを見て驚き、その場で転倒。イノシシが女性に乗りかかり、太ももを足でひっかくなどし、けがを負ったという。
女性の自宅前に住む60代男性は事故当時、女性と近所に住む別の女性と除雪作業の合間に立ち話をしていた。関山神社方向からイノシシが突進し、一度は3人の前を通り過ぎたが、行き止まりで戻ってきたイノシシが逃げようとした女性を襲ったという。男性ともう一人の女性が警察と市に通報した。
男性は当時の様子について、「遠くに見えた時、はじめは大型犬かと思ったらイノシシだった。真っ黒でとにかく大きかった。(女性に)家の中に入るよう言ったが、イノシシは猛進してきた。まさかこの時期にイノシシが出るなんて」と話していた。
現場は国道18号近くの県道沿いの住宅街。