上越市に3年ぶり地盤沈下警報 今冬一番の寒気で消雪地下水の利用増加

今冬一番の強い寒気の影響で降雪が増え、消雪用地下水の揚水量が増加し地盤沈下のおそれがあるとして、新潟県は2018年1月25日正午、上越市高田地区を中心とする規制地域に地盤沈下警報を発令した。警報の発令は2015年以来3年ぶり。県や同市は、消雪パイプなどの節水を呼びかけている。

上越市は前日から、雪に見舞われ、25日正午までの最高気温は氷点下0.5度と厳しい寒さとなっている。  

1月25日午前9時前の上越大通り
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県によると、25日午前10時現在、上越市本城町(高田公園)の観測井戸の水位低下量は7.68m、同市栄町の観測井戸は8.61mと、いずれも警報発令基準のそれぞれ7m、8mを超えた。このため1月11日に発令していた注意報を警報に切り替えた。

県と上越市は消雪用地下水を利用している業者や市民などに対し50%の揚水量削減を求める。また、一部の公共道路用の消雪パイプの散水量を減らしたり、停止して機械除雪に切り替えたりして散水量を削減するほか、広く市民に節水を呼びかける。