こいのぼりと桜と残雪が競演 上越市皆口の「くわどり湯ったり村」で春風に泳ぐ

新潟県上越市皆口の市の温泉宿泊施設「くわどり湯ったり村」の駐車場で、こいのぼり45匹が里山の春風に揺られている。中山間地の同所では今冬、例年の1.5倍以上の約4mの積雪を記録。こいのぼりは残雪と満開の桜を眺めるかのように悠々と泳いでいる。

上越市皆口の「くわどり湯ったり村」のこいのぼり
こいのぼり

同施設によると、こいのぼりを飾るのは約10年ぶり。以前はそばを流れる桑取川をまたいで設置していたが、しばらく取りやめていた。今年、地域住民からこいぼりの寄贈を受け、かつて飾っていたものも合わせ、2021年4月7日に設置した。

こいのぼりは、建物前の第1駐車場の脇に約50mにわたって設置されている。同市の高田城址公園など市街地のソメイヨシノはすでに葉桜となっているが、谷あいにたたずむ同施設周辺は、10日から2週間遅いため今が見頃。こいのぼりは満開の桜と残雪、芽吹き始めた山のブナの新緑とも競演し、ゆったりと泳いでいる。

桜やブナの芽吹きも楽しめる
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こいのぼりの設置は5月末まで。残雪は今月末ぐらいまであるという。

また、第1駐車場脇の山肌には早春にかれんな紫色の花を咲かせるカタクリも見頃を迎えている。群生して咲く様子は紫色のじゅうたんのようだ。同施設によると、昨年は咲き具合がよくなかったが、今年は4月になってから次々と咲き始めた。大型連休まで楽しめるという。

見頃を迎えたカタクリ
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五十嵐力統括支配人は「今は里山らしさを感じられる風景。日帰り温泉に入ったり、周辺の散策道を歩いたりして楽しんでほしい」と話していた。

くわどり湯ったり村