マゼランペンギンが屋外へ “お引っ越し” 上越市立水族博物館 鳥インフルの収束受け

新潟県上越市内で2016年11月、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたことから、マゼランペンギンの展示を中止していた同市西本町4の市立水族博物館は2017年4月5日、約4か月ぶりにペンギンの展示を再開した。初日となったこの日は「ペンギンの公開お引っ越し」と銘打ったイベントを実施。屋内施設で飼育されていたペンギンたちは、来館者の前を通ってプールへと移動していった。イベントは4月6日も実施される。

【動画】歩いてプールに帰ってきたペンギンたち(約1分)

同館はマゼランペンギンの飼育数日本一を誇り、4月5日現在で126羽を飼育している。昨年11月には、市内の養鶏場で鳥インフルエンザウイルスが確認されたため、ペンギンの展示を中止。同館が独自で定めた鳥インフルエンザの収束基準を満たしたことから、展示を再開した。

再開初日となった4月5日は春休み中ということもあり、同館の屋外施設「ペンギンランド」には大勢の家族連れが訪れた。

ペンギンたちは午後1時30分に屋内の飼育施設を出ると、約4か月ぶりに来館者の前に登場。そのまま客席前を通って、広いプールに飛び込んだ。来館者は泳ぐペンギンたちに盛大な拍手を送っていた。

この日は半数にあたる約60羽のペンギンが登場。4月6日に開かれるイベントで、残りのペンギンたちも屋外へと移動する予定。

十日町市から訪れた小学2年生男子(7)は「元気に泳ぐペンギンを見ることができてうれしかった」と感想を語った。広報担当の白川智明さんは「屋内で飼育している時も、具合の悪くなるペンギンがいなくて本当に良かった。ペンギンが登場した時の大きな拍手を聞いて、私たちもうれしくなった」と喜びを語った。

4月6日(木)に行われる「ペンギンの公開お引っ越し」は、午後1時30分開始予定。入館料など、問い合わせは市立水族博物館025-543-2449

上越市立水族博物館