タブレット端末の導入を決定 上越市議会 来年度から

上越市議会は来年度(2017年度)から、議案の審議などにタブレット端末を導入することを決めた。2016年11月21日に開かれた会派代表者会議で、内山米六議長が、全議員と事務局職員分のタブレット購入費用と議場などがある市役所5階へのWi-Fi(無線LAN)設置費用などを、来年度の当初予算案として要求することを報告した。

タブレット端末と議会資料(写真はイメージです)
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タブレット導入は、客観的なデータに基づく議論の促進や、情報共有、紙の資料の削減による経費節減などを目的として、これまで先進地視察や検討を重ねてきた。

来年度に、定数32の同市議会議員全員分と議会事務局員分を購入し、6月定例会から資料の閲覧や議会審議などに活用する。ただ、来年度は従来通りの紙の資料を一部で併用した試行的な運用で、2018年度の6月定例会から本格的に活用する予定。

タブレット端末と通信費、クラウドサービスなどの使用料を合わせた費用は313万円〜529万円と試算されている。また本会議場や委員会室、議員控室へのWi-Fi設置費用は141万円と試算されている。タブレット導入による紙や印刷費の削減により、年間最大600万円の経費節減を見込んでいる。

同市議会ではタブレット運営検討委員会を設置しており、今後具体的な運用などを詰めていく。