北陸新幹線の延伸開業を記念し、2015年1月から長野・新潟両県のアマチュア無線愛好家(ハム)クラブが、3月末までの期間限定で特別局を開設。先月30日から今月9日までは上越地区のクラブが担当。期間中は会員が交代で運用し、各地に北陸新幹線開業と上越市をピーアールしている。
この特別局は日本アマチュア無線連盟(JARL)信越地方本部が企画。昨年9月頃から準備を進め、今年1月1日に開局した。同局のコールサインは「8N0E7K」。サフィックスと呼ばれる後半の符号は新幹線車両「E7系」にちなんだものだ。
ハムの間では交信したことを証明する「交信証明書(QSLカード)」の交換が楽しみの一つだが、特別局と交信すると、E7系の先頭車両の写真が載ったカードが相手方に送られる=写真=。
先月前半は長野県内、下旬から糸魚川地区でそれぞれ運用され、上越地区のハムクラブ「JARL上越クラブ(山本一夫会長)」にバトンタッチされた。主な運用周波数帯域はHF帯(3.5MHzと7MHz)だが、日曜の午後10時頃に近隣向けにVHF・UHF帯(144MHz、430MHz)FMモードで運用されている。
同クラブが2月3日までに行った運用では、全国約300局ほどの局と交信。最も遠い局は沖縄県のハムとの交信だった。山本会長によると「上越の特性として、なぜか近隣よりも遠方のほうが交信状態がよく、北海道や九州などとも交信している。昨年はクラブとして高田開府400年の記念運用も行ったが、今回の運用でも遠方の人に新幹線開業と上越を知ってもらえたら」と期待を寄せている。
2月8日午前9時から午後5時までは、上越妙高駅近くにある同市大和6のラーバンセンターに無線機材を持ち出して移動運用を行う予定。
2月10日以降は再び長野・飯山地区での運用が予定されている。
またこれとは別にJARL富山県支部と石川県のJARL金沢クラブもそれぞれ開業記念特別局(富山:8N9HS、金沢:N9W7K)を開設している。
↓JARL上越クラブの特別局URL
http://www.jarl.com/ja0yma/shinkansen.html