新潟県上越市の市街地などでイノシシの出没が相次いでいる。2015年1月17、18日には大学入試センター試験が実施されていた上越教育大学構内で、1月19日夜にはJR直江津駅前の飲食店の集まる場所で、相次いで目撃された。上越教育大学構内にはイノシシのねぐらのようなものがあったことから1月20日、市や警察、猟友会による捕獲作戦が行われた。
市や上越警察署によると、上越教育大では敷地内の校舎東側の弁天池付近で1月17、18日、イノシシが目撃された。体長約1mで、目撃場所の近くでねぐらのような跡が見付かり、イノシシが滞留していることが分かった。市と警察と猟友会が1月20日午後1時から、イノシシを捕獲作戦を実施した。大学の敷地内で近くには住宅や自動車学校などがあることから、銃は使わず合計10人で追い込み捕獲する作戦で、午後3時過ぎ池の南側でイノシシを見付けたが、捕獲はできなかった。今後はわなの設置を検討している。
このほかにも市街地でイノシシが出没している。1月19日午後8時30分頃、飲食店が集まる西本町4の八坂神社付近で体長約1mのイノシシが目撃されている。直江津南小学校方向に逃げていったという。
また1月20日午前7時20分頃には、同市上野田で車を運転していた人が、イノシシを目撃している。
市環境保全課では「市街地でも出没しているので、もし出会ったら物陰に身を隠すなど注意してほしい」と呼び掛けている。